旅と切手と、切手と旅と~kalalokki's memorandum

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あぁぁぁ、あっという間に今日はもうクリスマス!

という書き出しが毎年12月25日の投稿のお約束のようになっていますが、ホントあっという間ですよね、一年が経つのって。


6年前に病室で迎えた母との最期のクリスマスに想いを馳せつつ、3連休も特筆すべきことはないままただただ慌ただしく過ぎゆき…年末年始を温泉で過ごそうということになり、そのもろもろの手配でへろへろになってました(^^;)

ってことは、本当は大掃除もこの3連休に完了してなきゃいけなかったのに窓磨きが終わってないし、年賀状も全く手付かずだし、ここにきて急に仕事もなんだか大変なことになっちゃったし、あー気ばかり焦って何も進まないよー!てな状況であります。


でもせっかくなので、この機会にたくさんの手持ちのクリスマス切手の中から今年はこれをご紹介。

昨年2015年11月発行の、"December Stamps"と銘打ったオランダのグリーティング切手のM/Sです。本来シール式はあんまり好きじゃないのですが、これはかわいいので許しちゃう(笑)


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いろんな動物が描かれた10種類の図柄がどれもかわいくて、ファンシーすぎるものには関心がない私にも「かわいい~」って響くM/Sなのです。

それぞれ2~3色でまとめたデザインは流石オランダ!って感じですよね。白鳥もリスもウサギも北極グマも、どれもホントかわいい(^^)

因みに日本でもほぼ同時期の昨年12月にシール式のグリーティング切手シートが発売されていたのですが、サイズ感とか雰囲気が少々このM/Sと被る感じがありました(日本の方ががっつりファンシー系でしたけど)。


昨年・今年と縁あって立て続けにオランダを訪れる機会に恵まれ、改めてオランダの切手っていいなぁと感じた2016年でありました。


May love be in your life, may hope be in your heart, may peace be in our world.

ハッピー&メリークリスマス!


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12/26 追記:

ジョージ・マイケルの訃報に、驚きを禁じえません…

今年のクリスマスもLast ChristmasやDo they know it's Christmasを聴きましたが、まさか彼にとって昨日が人生におけるLast Christmasで命日になろうとは!

かつてワム!の武道館公演に行ったときのことを思い出します。ジョージではなくアンドリュー(・リッジリー)に近い席で、ちょっとガッカリだった記憶が(^_^;)


それにしても今年は多くのミュージシャンが他界した一年でした。

デヴィッド・ボウイ、EL&Pのキース・エマーソンにグレッグ・レイク、プリンス、グレン・フライ、ピート・バーンズ(←これにも驚きました!)、そしてジョージ・マイケル…ご冥福を祈ります。



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# by meewmeew | 2016-12-25 00:00 | 記念日 | Trackback | Comments(0)


これといった盛り上がりのないまま(?)残すところ僅かとなったアイルランド滞在記は、一回お休み。

で、今日11月15日は、まずこちらの切手から。


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1962年11月に発行された子供の年中行事シリーズ第3弾・七五三です。

律儀に7歳と5歳と3歳の子供が描かれていますね~。千歳飴、そんなにおいしいって訳でもないのに何故だか好きだったなぁ。


最初の七五三、つまり3歳のとき雨降るなか『男はつらいよ』で有名になった近所のお寺にお詣りしたこと、数十年経った今でも結構ちゃんと憶えてるんです。

初めて着た(本人の意向とは関係なく親の意向で着せられた)着物がおそらく借り物だったようで、ただでさえぬかるんで歩きにくい雨中、履きなれない足袋+草履のせいで泥をはねまくって裾を汚しながら境内を歩いていたら母に一方的に怒られた…って思い出があります。初めて着物を着て草履を履いた3歳の子に、着物を汚さないよう泥をはねずにうまく歩けってのが土台ムリな話だと思うんですけどね~(^^;

あの頃は母もまだ若かったので、借りた着物を汚しちゃいけないって一心で幼い娘に無理難題をふっかけてたんでしょうけど、こっちとしては別に着たかったワケでもない着物を無理矢理着せられて雨の中歩かされた挙げ句怒られ、なんだかなーって子供心に不条理なものを感じた記憶が未だ微かに残っております。


既に節分・雛祭り・七夕と、シリーズ4枚中3枚を紹介してきましたが、これにて完結!です。

みなさんはどれがお好きでしょうか?私は意外に節分がお気に入りです(^^)


そしてやっぱり、あの件に関して少しばかり認めておかねば、と…先のアメリカ大統領選について、です。


まさかのトランプ当選の一報は、もともとアメリカという国家に対してさほど関心がない(=個々の国民レベルでは素晴らしい人々がいることに疑いないが、国家としてはいかがなものかと思っている)私ですらショックでした。

政治経験がないという以前に、あんなにも著しく品性を欠いた人物が『大統領』という一国を代表する地位に就くだなんて…リベラル派のデイブ・スペクターが、この結果を受けて何かのテレビ番組で「アメリカ人はバカばっかりだ」と吐き捨てるように言っているのを見かけましたが、奇しくも私の海外在住の友人の間でも「アメリカ人の半分以上はバカだとわかった」と、同様の見解が飛び交っていました^^;


今年の世界情勢においてイギリスのEU脱退同様『想定外』の出来事であり、アメリカ大統領選の結果とBrexitはいずれも前世紀後半から今世紀にかけての急速なグローバリゼーションの反動ともいえる事象ではありますが、ここでは『クリントン落選』という結果についてのみ私見を述べておこうと思います。


私はそもそも前回の大統領選の民主党内の予備選でヒラリー・クリントンが現大統領であるバラク・オバマに敗れたことが、アメリカという国における女性の社会的地位の意外な低さを物語っていると考えていました。

大企業において女性が要職に就いていたり、国際機関や政府のスポークスウーマンにパワフルで優秀な女性がいることから日本よりはるかに女性の社会進出が進んでいるように思えるアメリカですが(勿論、実際に日本よりは進んでいるでしょうけれど)、ドイツやスウェーデンといったヨーロッパの国々に比べると案外そうでもない…というか、南部を中心にもしかすると現代日本より時代錯誤な女性像(家庭を守る良妻賢母信仰、みたいな)がはびこっているのが実情です。何故って、未だに白人警官が罪を犯したという確証もない黒人に向かって発砲する事件が後を絶たないくらい人種差別が根強い『自由の国・アメリカ』で、史上初の『女性大統領』に先駆けて史上初の『有色人種大統領』が誕生したくらいですからね~。

政治家としての経験値は低い黒人男性であるオバマが、政治家として十分なキャリアを持つ白人女性のクリントンより多くの支持を得た段階で、アメリカってどうなの?!と感じていたのでした。私は決してアンチオバマというワケではないけれど、常識的に考えてあの時点で政治家としての経験が浅い彼よりクリントンの方がはるかに大統領としての職責を果たせる力量がある、と思えたからです。

実際、オバマ大統領は国内のみならず世界的な平和を希求する理念は抱いていたものの、任期中にそれに向かって何らかの有効なアクションを取るには至らず、ただただ理念を述べていたにすぎませんでした。国内の銃規制はその道筋を立てることもできなかったし、核廃絶を目ざすもままならず広島に来たのも任期を終える直前だったし…何かChangeできたことがあったかというと、具体的には殆ど何もChangeできていないんですよね。

結局のところいくら崇高な理念を掲げたところで、それを実現するには彼は若すぎた、ということではないでしょうか。今ではなく、もう少し政治家としてのキャリアを積んでから大統領になっても良かったのに、ってのが個人的な所感です。


で、翻って今回の選挙戦。

またしてもアメリカ初の女性大統領は誕生しませんでした。しかも、相手の候補者はあの、著しく品性に欠けるトランプだったってのに。


日本のマスコミは殆どこの点に触れていなかったけれど、私は現代アメリカにおける(表面上はあまり感じられない)水面下の根強い男尊女卑の風潮を強く感じた次第です。

マドンナやレディ・ガガ、ケイティ・ペリーなどのアーティストが公然と失望感を表明し、オバマ大統領夫人も時に涙ぐみながら演説していましたが、教養のあるアメリカ女性にとってこの結果は受け入れがたいものだと容易に推察できます。かつてのメール問題をあのタイミングで蒸し返したりして足を引っ張った勢力は、どういうつもりだったのか…選挙結果を受けての数多くのインタビューの中で「彼女(=ヒラリー・クリントン)ほどの能力とキャリアを持つ人が大統領になることができないなら、一体どういう女性がこの国の大統領になれるというのか」と嘆いていた、自身も政治家である女性の言葉が印象的でした。国家元首ではありませんが、遅ればせながら最近になって首都・東京に女性知事が誕生した日本の方がむしろ、今後女性の社会的地位が向上するかも?くらいな気さえしてしまいます。


それにしても、ヒラリー・クリントンの選挙後のステートメントが潔く、素晴らしかった。

彼女はダンナよりはるかに大統領に相応しかったのに、と、海の向こうの国の事情ながら残念に思ったのでした…



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# by meewmeew | 2016-11-15 00:00 | 時事 | Trackback | Comments(0)

私が

「橋梁マニア、とまでは言わないもののどういう訳だか橋が好き」

だということは以前の投稿の中でチラリと触れましたが、ダブリンでも、やっぱり私はリフィー川に架かるこの橋が気になってしまったのでした。


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1816年、つまり今からちょうど200年前に建造されたハーフペニー橋は幅約3mの歩行者専用の橋で、その名の通り通行者に1/2ペニーを課していたのですが、通行税を払いたくないがために迂回してこの橋を避ける人が多くなり、遂に100年後の1916年には無料開放されるようになった…という歴史的背景があります。


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賑やかなオコンネル橋からリフィー川沿いを西に向かって歩いていくと、やがて鋳鉄のハーフペニー橋が見えてきます。

この日のダブリンは快晴で、青空に巻積雲が広がっているのを眺めながら川沿いのボードウォークを歩くのはなかなか気持ちの良いひとときでした。

空の青さと橋の白さのコントラストも鮮やかで美しく、絵になる風景ですね。


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ダブリン最後の夜、ここを通りがかったときには橋の向こう側にあるライブハウスからU2のコピーバンド?の演奏が聴こえてきました。

それもI still haven't found what I'm looking forとかWhere the streets have no nameなど、かなり懐かしい曲が。


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ライトアップされた夜間の橋は明るい昼間に見たときとはまた異なる趣きで、暗闇に浮かび上がる白い橋もなかなかに印象的でありました。

そして…世界各地で問題になっている愛の南京錠、パリのセーヌ川に架かるポン・デ・ザールほどでないにしてもここにもいくつか強引に取り付けられていましたよ~^^;


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あー、明日の今頃はもうここにはいなくて機上の人となっているんだな~って思うと何となくしんみりしちゃって、渡り終えてからも振り返って橋を眺めていました。

私にとってリフィー橋は、ダブリンのランドマーク的存在です。


ついでにもうひとつ、ダブリンの街で印象的だった橋について触れておきたいと思います。

こちらは橋というより渡り廊下みたいなものなのですが、まあ広義の橋といったところでしょうか…道路を挟んで並ぶ2つの建物を、2階部分で繋がるように通路が設けられているのですが、これがまたなんだかラブリーというかファンシーで。


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ねっ、何とも不思議な一角でしょ?!

この渡り廊下チックな橋はクライスト・チャーチ大聖堂とダブリニアを結んでおり、ワインタヴァーン通り Winetavern Streetに架かっています。

2階建ての路線バスがここを通過するのを見たとき、高さがビミョーな感じでちょっとどきどきしちゃいました。


ダブリンで気になった橋のお話は以上でおしまい。ですが、ここで2012年発行のハーフペニー橋の切手をご紹介…といきたいところ、残念ながら当該切手が手元にないので代わりに(?)2階建ての路線バスの切手で締めくくることにします。

1993年10月発行の、アイルランドの新旧バス4種を描いた切手のうちの一枚です。当時はアイリッシュなグリーンの車体だったのですね~。


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因みに、バスの2階前方の座席からの外の眺めはこんな感じ↑です。

香港の2階建てバスのようなスリルはありません^^;


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# by meewmeew | 2016-10-10 00:00 | | Trackback | Comments(0)

前回、観光スポットというよりはむしろダブリン市民しか行きそうにない憩いの場・ダブリン庭園のことをつらつらと書き綴りましたが、今回も観光スポットとは言い難い、だかしかし個人的にツボだったダブリンの風景を記しておこうと思います^^


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まずは、ダブリン初日に偶然通りがかったSunlight Chambersという名の古びたビル。

無理矢理訳すと『日光会館』とかって感じでしょうか^^;


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リフィー川沿いのエセックス・キー Essex Quayと、いい感じの飲食店が軒を連ねるパーラメント(議会)通り Parliament Streetの角に位置するこちらのビルは、イギリス企業リーバー・ブラザーズのダブリン支店としてリバプールの建築家により設計され、20世紀初頭に建てられたものなのだそうですが…まさかアイルランドでコレを見かけようとは、思いもよらないことでした!


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コレ、とはビルの外壁のフリーズにあしらわれた極めて特徴的な陶磁器のオーナメント、即ち15世紀イタリアにおいて発明され制作されたいわゆるロッビア Robbiaのことです。

何を隠そう(別に隠してもいないけど)私はイタリアの芸術の中でもこのロッビアには多大な関心を抱いておりまして、それというのもおそらく、ポルトガルのアズレージョからオランダのデルフトやマッカム、フィンランドのアラビアに至るまでヨーロッパの陶磁器が好きだからなのだと思われます。


ロッビアはこの独特の技法を開発して普及させた、フィレンツェの陶芸家であり彫刻家でもあったルカ・デッラ・ロッビアの姓ですが、転じて、彼の発明による(と言われている反面、もっと以前にこの技法は既に発明されており、ルカたちロッビア一族は単に多くの作品を残したにすぎない、という説もあるらしく…)この技法で制作された施釉テラコッタそれ自体も俗にロッビア(あるいはロッビアーナ、その複数形のロッビアーネとも)と呼ばれています。

ロッビアの画期的な特徴として、単にテラコッタに顔料で彩色したというだけでなく、粘土にガラス性物質の粉末を混ぜて焼いたものを釉薬を用いて仕上げたことで得も言われぬ艶やかさを醸し出した、という点があげられます。見る者を惹き付けるその滑らかな艶やかさゆえ、作品は圧倒的に聖母子像など慈愛に満ちた宗教的なモチーフが多く、今でもフィレンツェのオルサンミケーレオンニサンティなどいくつかの教会で(国立バルジェッロ博物館など、教会以外の施設でも)ロッビア一門の手による作品を見ることができます。


美しいマリア像にも勿論うっとりしてしまいますが、私がこれまでに実際に見たロッビアの中で最もインパクトが強かったのは、フィレンツェとピサの中間にあるトスカーナの地方都市・ピストイアの市立病院の外壁です。

この↓画像、前世紀にフィルムカメラで撮った写真からスキャンしたものなので画質が粗く、見苦しくてすみません。



遡ること13世紀に創設されたチェッポ病院 Ospedale del Ceppoは、何とつい3年ほど前まで現役の市立病院として稼働していたのですが、現在その役目は市の南部にある病院に移されているようです。


私がここを訪れた1990年代後半の時点で、この建物が単なる歴史的遺物ではなく実際に病院として機能していた、ということにまず驚かされましたが、病院に因んだシーンをリアリティをもって描いたロッビアがあしらわれたフリーズが見応え十分で、イタリアという国の宗教芸術の奥深さ・幅広さに改めて感じ入った記憶があります(宗教芸術といえば、ポルトガルにも、外壁や内壁に聖書に纏わる逸話を壮大かつ優雅に描いた美しいアズレージョの教会が存在しますが、何せロッビアは3Dですからね~。でも、外壁ならポルトのサンタ・カタリーナ(アルマス)聖堂、内壁ならアルマンシルのサン・ロウレンソ教会はアズレージョにさして興味がなくとも一見の価値アリ!です)。


包帯をぐるぐる巻きにされたケガ人や病人を手当てする様子や衰弱した人に水や食料を与える様子、祈りを捧げる様子など、平面的な絵画以上にインパクトの強い立体的なロッビアがこういった形でエクステリアにも用いられていること、そしてそれがかなり良好な状態で現在まで残されていることが、とにかく印象深かったのでした。


…で、アイルランド滞在記の中でこんなにもイタリアの話をつらつら書き綴ってしまったのはダブリンの『日光会館』のフリーズがピストイアのチェッポ病院のフリーズを想起させるものだったからにほかならず、これは私の直感ですが、『日光会館』を設計したリバプールの建築家はピストイアに行ったことがあったか、少なくともチェッポ病院のロッビアを何かで見て知っていたのではないかという気がしました。

何故って、『日光会館』のロッビアにもチェッポ病院のそれと同様、その建物に因むストーリーが展開されているからで、デザインや構図に似かよったところもあったからです。


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こうして改めて見比べて、やっぱり似てる!って思いました。

メダイヨンのすぐ上のフリーズ部分は2本の円柱のようなモチーフで区切られていて、そこには女性が佇んでいる…みたいなディテールに至るまで、そっくり!


ここにダブリン支店を構えたイギリス企業のリーバー・ブラザーズが石鹸メーカーであったことから、当時の石鹸の生産工程や公衆衛生といったテーマを基にロッビアが制作されたことは見てわかるのですが、今回ブログにアップするにあたっていろいろ調べているうちに実はリーバー・ブラザーズなる企業は現在FMCG業界を代表するグローバル・カンパニーとして世界第3位にランクされているユニリーバの前身(オランダのマーガリン会社と経営統合したんですって!おもしろい組み合わせですよね~)だったってことも判明して、更にこの『日光会館』に対する興味が深まった次第です。

だって私、リプトンの紅茶やラックスのボディソープを愛用しているし、ユニリーバ・ジャパンのオフィスがウチのご近所なので身近な存在だったりするし…って、別に社員でもなんでもないんですけど^^ゞ


イタリアから海を渡ってアイルランドに伝播したこの技法、しかしながら『日光会館』創設当時からダブリンの人々にはあまり好意的に受け入れられなかったようで「ダブリンで最も醜い建物のひとつ」とまで酷評され、今でも「風変わりな建物」ってな評価みたい…こういうのって、イタリアとかスペインみたいな地中海性気候の風光明媚な国でないとダメなのかも。

だいたいいつも曇っててどんよりなアイルランドではロッビアの艷やかな美しさが映えることはなく、でもって受け入れられないのかな~なーんて気がしました。ロッビアの魅力を理解できないアイルランド人に「ディズニーのよう」とまで揶揄?されるのは残念なことですが、私はこの先も『日光会館』のロッビアが良好なコンディションで保持されることを願っています。


次は、ロッビアとは対照的にとーってもアイリッシュなエクステリア、ジョージア調の扉たちです。

国や地域によって様々なバリエーションをもつ扉や窓って、旅先で常に目にとまるパーツなんですよねー。ジョージア調の扉はカラフルで目を惹くのですが、集合住宅においてはお隣同士、見た目が変なコトにならないよう配色にも気を遣うんじゃないかと思います。赤・黄・緑ってのはありがちながら、鮮やかな色が煉瓦造の建物に映えて可愛らしかったりしますが、白や黒ってのもまた潔くていいなぁ、と。


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この類の集合住宅のことを日本語でざっくり『ジョージア調のタウンハウス』って言っちゃってるのは果たして正しいのかどうか、専門的な知識がないので判断しかねるのですが、少なくとも本来『ジョージア様式』と呼ばれるべき建築は18世紀~19世紀のイギリスにおけるハノーヴァー家ジョージ王朝時代のものであって、その後19世紀後半から20世紀前半にかけてリバイバルされた建築は『ネオ・ジョージア様式』ということになる…というのがウィキの解説であります。

ま、日本で一般に『ジョージア調』と捉えられている建築はそれら全て、更には『ジョージア様式』を模倣した近年の建築をも引っ括めているんじゃないんでしょうか。そういった広義のジョージア調の扉たち、シンプルなものからゴージャスなものまでダブリン市内の住宅街でごくごくフツーに見かけます。

以下はダブリンの中心からやや南に位置する、静かで落ち着いた雰囲気のハーコート通り Harcourt Streetに連なるジョージア調のエントランスです。


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深い緑も好きだけど、やっぱりレンガに映える赤がステキだと思います!古びたレンガの外壁、真っ白のフレームに真っ赤なドア、側の窓には赤いゼラニウム…私の中でジョージア調といえば、まさにこの↑イメージです。

ここのおうち、扉の上の小窓?も仰々しくなくてかわいくて、今回見かけた中でいちばんのお気に入りでした^^


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印象的なダブリンの風景はほかにもまだまだありますが、もうひとつこんなシーンを。


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路線バスが行き交い、自動車だけでなく自転車もすごいスピードで通り過ぎてゆくオコンネル橋周辺の写真を撮ろうとしてオコンネル像の前で立ち止まっていたら…車道の信号が赤になっている僅かな瞬間、道路を淡々と掃き続ける人がいることに気づきました。


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市内で最も交通量の激しいこの場所で、"Working safely for Dublin city"と書かれた蛍光色の作業着を着て黙々と道路掃除に勤しむおじいさん…市の正規雇用なのかボランティアなのか少々気になるところですが、クルマに気をつけて、本当に安全第一でがんばってください!


最後に、せっかくの(?)機会ですので、熱く語ったロッビアの切手で締めくくりたいと思います。

生憎アイルランドの切手ではありませんが…^^ゞ


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いずれもアメリカの切手で、㊤1978年10月発行のものはワシントンDCにある国立美術館(ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、略称NGA)所蔵のアンドレア・デッラ・ロッビアの作品を、㊦1985年10月発行のものはミシガン州デトロイト美術館所蔵のルカ・デッラ・ロッビアの作品を、クリスマス切手のモチーフにしています。

毎年10月末に発行されるクリスマス切手はサイズにもモチーフにも一貫性が全くなく、ポップなイラストだったり中世ヨーロッパの宗教画だったりと年によってまちまちなのですが、ロッビアを2度もクリスマス切手のモチーフに採用しているあたり、アメリカ人の方がアイルランド人よりイタリア芸術に対する理解が深いかも?って気がしてきました~^^;



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# by meewmeew | 2016-09-15 00:00 | | Trackback | Comments(0)

アイルランドから戻ってきて、はや一年経過…

『アイルランド滞在記』、どうにもなかなか筆が進まないのは何故なのでしょう^^;

PCの不具合も確実に理由のひとつではあるのですが、正直2014年にドイツを旅したときほど「ブログに認めておかねば!」という気持ちが強く働かないんですよね~。

まぁアイルランドへ行ったのは短期語学留学のためであって、『ハーフティンバーの家並とバウハウスデザインを巡る旅』という明確なテーマがあったドイツのときとは全く異なるシチュエーションではあるのですが。


とはいえ、認めておきたいと思うことが全く何もなかった訳ではなく。

今回はダブリン市内の隠れヒーリングスポットのことを、薄れつつある記憶をがんばって辿りながら書き留めておこうと思います。


前回のグルメレポで登場した、ダブリンで最も有名で人気のあるラブリーなケーキショップからデイム通り Dame Streetの向こう側に渡ったところに、かつてのイギリス支配の象徴ともいえるダブリン城があります。

この一帯はもともと9~10世紀にヴァイキングが砦を築いて町を作り上げた場所ながら、1170年にノルマン人に征服されて1204年にジョン王によって城が建立され、その後700年に及ぶイギリス支配の拠点となっていた…というアイルランドにとって喜ばしくない歴史的背景があるのですが、城内の建造物のうち1228年頃に建てられたレコード・タワー以外は全て火事などによって一旦消失し、18世紀から19世紀にかけて再建されたものなのだそうです。


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その、城内唯一のオリジナル建造物であるレコード・タワー(うっかり逆に言ってしまいそう…^^ゞ)は「いかにも中世のお城にありがち!」な無骨というか屈強そうな佇まいが目を引く塔ではあるのですが、私の関心は断然、お隣にある優美なゴシック様式のチャペル・ロイヤルの方に向けられました。

このチャペルが完全に復元されたのはつい最近、1989年のことで、そう聞くと歴史的な重厚感はなさそうに思われますが、実際は特徴的な装飾など細部に渡ってなかなか見ごたえのある外観なのです。


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石灰岩を積み上げた外壁の色調も美しく、ゴシックならではの華美になりすぎない設えが私好みでした^^

内部はこれまたため息モノのヴォールトにオーク材の装飾、ステンドグラスと非常に魅力的だったのですが、ミサが行われていたため撮影は控えた次第です。


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で、ここからが本筋でして。

城の裏手に広がるダブ・リン・ガーデンことダブリン庭園こそが、知る人ぞ知る隠れヒーリングスポットなのです。

入口付近で、いきなりラベンダーの芳しい香りに引き込まれてしまった私。


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真夏の昼下がり、老若男女がケルト模様に刈られた芝生に寝そべって寛いでいるこの場所こそが、実はダブリン発祥の地だったのです。

ここはかつてリフィー川の支流・ポドル川岸にできた水溜まりがあったところで、それを当時の人々が"Dubh linn"(ダブ・リン=アイルランド語で『黒い水溜まり』の意)と呼んだことがダブリンという地名の由来なのだそうで…

…ということは全て帰国後に知り得た情報でして、現地にいたときはそんなことはつゆ知らず^^ゞ


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私が訪れたこの日はちょうど芝生に寝転がって読書するのに最適な天候だったので、こんな人も見かけました。

とても分厚い本を一心不乱に読んでいた彼女、学生さんでしょうか。ラフな服装で、日光浴も兼ねていたのかもしれませんね。


そういえば、ヨーロッパの旅先で公園や庭園を訪れるともれなく読書に耽る若い女性を見かける(何故か、決して男性ではない)のですが、以前ノルウェーで見かけた妖精のように愛らしい女の子のことは未だに忘れられません。


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ねっ、かわいいでしょ~。

アイスブルーのニット帽がカーリーな金髪によく映えて、すっごくキュートだったんです!

その昔『読書する女』という映画もありましたけど…読書する男じゃイマイチ絵にならないから、かなぁ^^ゞ


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庭園を半周すると、先程のレコード・タワーやチャペル・ロイヤルを遠くに望む絶好のポジションにいくつかベンチが置かれていて、ここでひと休みすることに。

決して好きな花ではないけれど、世界中どこでも見かけるアガパンサスがベンチ脇で勢いよく咲いていたのが印象的です。


しかし、私がすっかり癒されたスポットはこのケルト模様の芝生…ではなく、こことダブリン城の間にありまして。


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まるで秘密の花園への入口、とでもいうようなグリーンのトンネルがとにかく鮮やかで眩しくて。

陽の光が差しこむとまた、生い茂ったグリーンのグラデーションが美しく、暫く立ち尽くして見とれてしまうほど…ここだけ時の流れが緩やかな気さえしてしまいます。

脇の階段を上っていくと、ダブリン城の裏手からこのグリーンのトンネルを突っ切って庭園へと続く渡り廊下のような通路があって、これはもう最高にステキなデートコースなんじゃないか、と。


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因みにダブリン城の裏手は、こんなにカラフルなんですよ~。

レゴブロックのお城のような感じ、とでもいいましょうか^^;


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…で、この通路を歩いて庭園まで下りてゆく途中、思いがけずかわいい子に出くわしました!


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イギリスの国鳥ロビンことヨーロッパコマドリです。

本物を見たのは初めてで、何とかして止まった瞬間を撮影したかったのですが、鳥ってすぐ動いちゃうから撮るのがホント難しい!

しかも近づくと飛んでいってしまうのである程度の距離をおいて撮らねばならず、すっかりボケボケな写真になってしまいました^^ゞ

でもかわいかったなぁ。


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地上まで下りる手前の通路から芝生を眺めると、刈り込まれたケルト模様がグラウンドレベルよりくっきり見えました。

トリケトラにサークルが組み込まれたデザイン、でしょうか?刈られたところをなぞって自転車で走行してみたい…なんて思うのは私だけでしょうね、きっと。


この庭園の周囲にはカフェ(庭園の西側に隣接するチェスター・ビーティ・ライブラリー内)とティールーム(ダブリン城内)もあり、いずれもなかなか穴場でいいところみたいです。みたいです、って書いたのは、私が訪れたときはどちらも閉まっていた(休みだったのか営業時間外だったのか、定かではありませんが)ため実際のところどうなのかはわからないから、なのです。スミマセン^^;


ダブリン市内の知られざるヒーリング・スポット、ダブ・リン・ガーデンの話は以上ですが、本来ならばせっかくお目にかかったロビンちゃんの切手を紹介して締めくくりたかったんですよね~。ロビンちゃんのかわいい切手はDDRやイギリスなどいくつかの国から発行されていますが、残念ながら私、アイルランドから発行されたものを持っていないんです…以前、普通切手として発行されていたのですが、私の手元になく。


なのでかわりに今回は、いかにもアイリッシュなこの緑色の切手をアップします。

2015年2月に発行されたセント・パトリックス・デー(聖パトリックの命日)の切手です。アイルランド語で書かれたLá Fhéile Pádraigは"the Day of the Festival of Patrick"の意で、あえて英語でなくアイルランド語で書かれているあたり、アイルランドの人々にとってこの日がいかに重要であるかを物語っているような気がします。

私の中ではここ数年、セント・パトリックス・デーのキャサリン妃の装いが素晴らしいと感じていて、どうしてもそこに着目しがちなのですが^^


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セント・パトリックス・デーの記念切手はアイルランドで毎年発行されていますが、この、2015年のデザインは近年で最も秀逸だったのではないかと思われます。

現在はダブリンに住むイギリス人イラストレーターのスティーヴ・シンプソンがデザインを手掛けており、彼自身のHP上でその制作過程も公開されていました。ご本人は変更されてしまったフォントに納得いかないみたいですけど、実際、フォントのインパクトって大きいですからねー。


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いずれにしても、アイルランドといえばやはりグリーンなのでした。


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# by meewmeew | 2016-08-31 00:00 | | Trackback | Comments(0)

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